See this page in: 英語 (English), ブルガリア語, オランダ語, インドネシア語, ポルトガル語, ロシア語, スペイン語 どの生物でも、ただ注意深く見るだけで生物の途方もない複雑さがわかります。もしあなたがペットを飼っているなら、そのペットが備えていなければならない複雑さ、その「物質のパック」が動き回り、遊び、記憶し、情愛を見せ、食べ、そして子を生む(!)ために必要な複雑さを考えてみて下さい。 もしそれでもあなたを驚嘆させるのに十分でないのなら、生物の基本的な構成要素である炭素、カルシウム、水素、酸素などから、それにそっくりな生きたペットを作るという仕事があなたに与えられたと想像してみて下さい。 もしあなたが、死んでしまい完全にぐったりとなった愛するペットを手にしたことがあるなら、どんなに知的で教養のある科学者でも、生命を作るという圧倒的に困難な問題の前には全く無力であるということがわかるのではないでしょうか。 それとは対照的に、自然界には、人間がいのちを創るという問題に対して用いることができるものがありません。自然界には物質、エネルギー、時間、偶然、物理法則があるだけで、導きも、目的も、目標もありません。 しかし、現代の人類の蓄積された知識、発達した技術、経験をもってしても私たちはその複雑さに完全に圧倒されたままです。それでも私たちの周りには綿密に調べることのできる生命がいくらでもあるのですから、私たちはこの問題について完全にゼロから出発しているわけではありません。 全ての生物は究極に複雑です。「単独で生きることができる最も単純な生物である原核生物のバクテリアでさえ、複雑なものを小型化した最高傑作であり、それに比べると宇宙船の技術も低いレベルに見えます。」 [152]
ヒトの脳のデザインは本当に恐ろしいほどのもので、私たちの理解を超えています。ヒトの脳は、一立方インチ(約2.5cm角)あたり一万マイル(約16000km)の神経繊維で互いに連絡している、最低でも一億の神経細胞を含んでいます。 3ポンド(約1.4kg)程のヒトの脳は、宇宙の中で最も複雑で秩序のある物質の配置であると言われてきました。 [154] ヒトの脳はどのコンピューターよりもはるかに複雑であり、ほとんど無限とも思えるほどの情報を蓄えたり創造的に操作することができます。その能力、潜在能力は想像を絶します。私たちが脳を使えば使うほどその能力は高まるのです。 最も小さい昆虫でさえ、その脳の能力は信じがたいものです。小さなアリやチョウやハチなど、非常に小さな点のような脳でも、見たり、嗅いだり、味を感じたり、動いたりできるだけでなく、極めて正確に飛ぶことさえできます。チョウは日常的に非常に遠い距離を正しく移動します。ハチやアリは複雑な社会組織をつくり、建築事業を行い、意思の疎通をします。これらのミニチュアの脳の前には私たちのコンピューターや航空電子工学も形無しです。動物とヒトの体の驚異は果てしないものです。A. E. ワイルダースミス 博士は以下のように示唆に富み、人を謙虚な気持ちにさせるようなことを述べました。
職人によって注意深く作られた機械がその創造者の存在を示すということは確かに本当です。コンピューターや電子レンジが時間と偶然によってできる可能性があると言ったり、物質の物理的な性質によって個々の部品が自分でそれらの複雑な機構をつくると言ったりすることは愚かなことでしょう。しかし、生命は人が作った機械よりはるかに、はるかに複雑なのです。 科学者は生命を研究すればするほど深い感銘を受けます。自然は複雑なデザインと美で満ちています。細かく見れば見るほど、仕上げと細部において雑に見えてくる人工の物とは対照的に、生命は細かく調べれば調べるほど、複雑で不思議な物に見えてきます。[155] 生物学者はさらに高いレベルのデザインと複雑さについての興奮するような発見を続けています。 地球は無数の生命で満ちていて、それぞれが途方もないレベルの複雑さを持っています。唯物論者は、この驚くべき生命がただ単に原子や分子からできているだけであり、それらの原子や分子が自分で何百万もの複雑な動物や植物になったと信じています。[156] この考えは昔、生命の極めて複雑なシステムが理解される以前の、今より科学が単純な時代に生まれたものです。 たとえ生物が使うタンパク質や酵素が最初に自然にできたとしても、生命はできなかったでしょう。生命を作るにはそれだけでは十分でないのです。建築用ブロックを作ることと、完全に機能する水道、電気などが備わった100階建ての超高層ビルを作ることにはとてつもなく大きな差があります。建物には建築者が、プログラムにはプログラマーが必要です。 今日、何らかの高度に知的なデザイナーなしでは生命は生じ得なかったということは、ほとんどの科学者が確信しています。
References [read] Author: Paul S. Taylor, Films for Christ. Translated to Japanese by Ko Nakagawa. Copyright © 1999, Films for Christ, All Rights Reserved—except as noted on attached “Usage and Copyright” page that grants ChristianAnswers.Net users generous rights for putting this page to work in their homes, personal witnessing, churches and schools. ChristianAnswers.Net |
Christian Answers Network HOMEPAGE and DIRECTORY |